インドネシアの水質は悪く、多くの企業が水のトラブルを抱えてます。
特に多くの工場、ホテル、ビル管理会社では配管の詰まりに困っていませんか?
そうなんです、熱交換器の配管内にスケールができてしまい、
冷却または加熱が本来の能力を発揮できない事態がインドネシアでは特に頻繁に起きています。
もしくは余計な電気代がかかってしまっていることがほとんどです。
今回は簡単にスケール除去してコストダウンする方法を紹介します。
スケールとは?
「スケール」とは、水中の無機塩類が析出した物質のことです。
水が配管内を循環する熱交換器においては、水に含まれているシリカ、カルシウムなどが
配管内に析出・付着し、これを放置するとやがて堆積します。
これがスケールの正体です。
スケールは非常に硬くて水に溶けにくい「難溶性物質」なので、金属ブラシなどでは
容易に削り落としが困難で、予防も難しいのでスケール除去は熱交換器の一番の悩みの一つと言えるでしょう。
配管内にスケールが付着する原因
物質には水中に溶けていられる”溶解度”がありますが、カルシウムやシリカはその溶解度が低く、
水が自然蒸発して水中の成分が濃縮されるとすぐに水から分離します。
そして温度変化が激しいのもスケールが発生させやすい環境といえます。
配管内にスケールができることの悪影響
1.冷却(加熱)効果が下がる:
当然ですが、配管内にスケールができると水の通り道が狭くなり熱効率が下がります。
(冷却塔:水温が2℃上がると熱効率は15~20%低下、冷凍機:0.6㎜のスケール厚で冷凍能力24%低下)
そして工場では当然生産効率が下がるということです。
例えば樹脂成型、アルミダイカストでは冷却時間が長くなり、タクトタイムが伸びます。
2.燃料費の増加
配管内にスケールができると熱効率が下がり、高温または低温を確保するためのエネルギーが増加するため燃料費/電気代が増加します。
3.設備寿命の短命化
スケールを放置していると水の流量低下、配管詰まり、逆流がおきるのは勿論、設備が早期に劣化します。
そして強力なスケール除去剤を使用することで配管が腐食・錆びを早めます。
配管内のスケール除去方法
薬剤を使用する
カルシウムスケールには塩酸などの強酸性を使用し、シリカスケールにはフッ化水素酸を使用してスケール除去するのが一般的です。
しかし両方とも日本では毒物・劇物なので取り扱いに注意する必要があります。
装置を使用する
磁石式または直流・交流式電解装置を使用してスケールを溶解または付着を予防させます。
多くの装置はその除去能力が不十分であったり、防錆能力がないことがほとんどです。
フィルターを使用する
純水装置またはイオン交換膜・軟水化装置などを使用して電解質を取り除く方法です。
特徴は水の処理量によりますが、設備の投資額が大きいことです。
またインドネシアなど水質が悪い地域ではフィルターの交換頻度が多く、想像以上にランニングコストがかかってしまうということもしばしばあります。
さて、実はこれら3つの方法を超えるソリューションがあります。
それがウォーターエナジャイザーです。
Water Energizer (ウォーターエナジャイザー)とは?
丸棒形状で、冷却塔などの熱交換器の冷却水中にこの丸棒を沈めると、動力無しで錆びとスケール除去、付着防止できる製品です。
特徴
・配管内のスケール・錆びの除去と付着抑制
・ほとんどの薬剤と、動力を必要としない。
・簡単設置、簡単メンテナンス、故障なし
メリット
・ランニングコスト削減(燃料費、薬剤費、ブロー費用削減)
・タクトタイムの改善(冷却時間の短縮)
・設備寿命向上
Water Energizerの設置方法
・冷却水の中に沈めるだけ(場合によって吊るす)
・一切の工事、動力不要
・月に一度表面を拭くだけで面倒なメンテナンス無!
Water Energizerの仕組み
・水流が本製品に当たると磁界が発生、マイナス電子が放出され、スケールや錆がイオン化されて水中に溶融する。
・Water Energizer設置後に伝導率が急激に上がるので、基準を設けて水をブローする。
・伝導率が上がらなくなるまで繰り返す。(状態によるが設置から2~4か月で除去できることが多い)
実績
・導入から1年以内にWater Energizerの初期投資を回収、年間36%のコスト削減
化学工場の開放型冷却塔にて。
まとめ
・Water energizerはランニングコスト削減、生産効率化、設備長寿化に貢献します。
・設置は簡単で、数カ月以内にスケールや錆が除去される。
より詳細な情報またはトライアル希望の法人の方はこちらまでもしくはWAから連絡下さい。